Codex CLIとは何か

OpenAIが2025年にリリースしたCodex CLIは、ターミナルで動くAIコーディングエージェントだ。Claude Codeと同じカテゴリのツールで、ターミナルから自然言語でタスクを指示し、コードの生成・修正・実行を行わせる。

「Codex」という名前はOpenAIの初期のコード生成モデルに使われていたが、今回のCodex CLIはGPT-4oやo3などの最新モデルをバックエンドに使う別物だ。名前の継続性よりも、「OpenAIのターミナルエージェント」という立ち位置を示すものと理解するといい。

インストール方法

Codex CLIはnpm経由でインストールする。

npm install -g @openai/codex

インストール後、OpenAIのAPIキーを環境変数に設定する。

export OPENAI_API_KEY=your_api_key

あとはcodexコマンドで起動するだけだ。

codex

基本的な使い方

起動すると対話型のプロンプトが表示される。ここに自然言語でタスクを入力する。

> このディレクトリのPythonファイルを全部読んで、使われていない関数があれば教えて

Codex CLIはカレントディレクトリのファイルを読み込み、分析結果を返す。必要に応じてファイルを修正し、コマンドを実行する。

コマンドラインからの直接実行

ワンショットで使う場合は引数として指示を渡せる。

codex "src/app.py に引数パーサーを追加して"

使えるモデル

Codex CLIは--modelオプションでモデルを指定できる。

codex --model o4-mini "このバグを修正して"

デフォルトはo3-miniが使われる。推論能力が高いが速度とコストのバランスが良いモデルとして選ばれている。複雑なリファクタリングにはo3、速度を優先する場合はo4-miniという使い分けが一般的だ。

セキュリティモード

Codex CLIには3段階のセキュリティモードがある。

  • --approval-mode suggest:変更を提案するのみ。実行はしない
  • --approval-mode auto-edit:ファイルの編集のみ自動。コマンド実行は確認する
  • --approval-mode full-auto:すべて自動実行

デフォルトはauto-editになっており、ファイルは自動で変更されるがシェルコマンドの実行前には確認が入る。本番に近い環境で使う場合はsuggestモードから始めるのが安全だ。

Claude Codeとの違い

同じカテゴリのツールとして、Claude Codeとの違いを整理しておく。

モデルの観点では、Codex CLIはOpenAIのo3やGPT-4oを、Claude CodeはAnthropicのClaudeシリーズを使う。どちらのモデルが得意かで選ぶことになるが、コーディングタスクに関してはどちらも高水準だ。

機能的な違いとしては、Claude Codeの方がリポジトリ全体を深く読み込んでのエージェント作業に慣れており、長いセッションを通じた文脈保持が安定している印象がある。Codex CLIはOpenAIのエコシステムに乗った運用のしやすさと、推論モデル(o3系)を活かした問題解決力が強みだ。

どちらも活発に開発が続いているため、現時点の評価はあくまで目安として扱うのがいい。

APIコストの目安

Codex CLIはOpenAIのAPIを消費する。o3モデルは高性能な分、コストも高め。1回のセッションで数百トークンから数千トークンを消費することがある。複雑な作業を繰り返す場合は月額のAPIコストに注意が必要だ。

コストを抑えたい場合は、日常的な作業にはo4-miniを使い、難しい問題だけo3に回すという使い分けが現実的だ。

まとめ

Codex CLIは、OpenAIのモデルを使ってターミナルからコーディング作業を自動化したい人に向いたツールだ。インストールはシンプルで、Claude Codeと同様の感覚で使い始められる。OpenAIのエコシステムを使っているチームや、o3の推論能力を活かしたい場面では有力な選択肢になる。Claude Codeと並行して使い、作業によって使い分けてみるのもひとつのアプローチだ。