AIツールが増えすぎて「何を使えばいいかわからない」問題
WebライターがAIを使うのは今や珍しくない。ただ、ツールが増えすぎた結果、「とりあえず入れたものの結局使っていない」状態になっているケースが多い。
ここでは「現場で使い続けているかどうか」を基準に絞り込んだ。ツールのスペックより、実際の業務でどう役立つかを中心に書く。
リサーチ:Perplexity Pro
記事を書く前のリサーチで最も使うのがPerplexityだ。検索エンジンとAIチャットを組み合わせた設計で、情報ソースを示しながら答えを返してくれる。
特に役立つのは「最新情報の確認」だ。ChatGPTやClaudeと違い、Perplexityはリアルタイムで検索するため、法律改正や新サービスのリリースなど「今どうなっているか」を調べるのに向いている。
使い方のコツは、あいまいな質問ではなく、具体的な問いを入れることだ。「電子帳簿保存法の2024年改正で変わった点は何か。特に中小企業に関係する部分を教えてください」のように絞ると、引用元つきで的確な情報が返ってくる。
Pro版(月額20ドル程度)に上げると、Claude・GPT-4oなど複数のモデルが使えるようになる。リサーチにはStandard版、複雑な考察にはClaude Sonnetを切り替えて使うのが実際の運用だ。
記事の構成・下書き:Claude
Claudeは記事の構成作りと下書き生成で最も信頼度が高い。文章が読みやすく、指示した文体・トーンに従う精度が他モデルより高い印象がある。
構成生成プロンプトの型
以下の条件で記事構成を作成してください。
テーマ:[記事テーマ]
ターゲット読者:[誰向けか]
記事の目的:[読者に何を持ち帰ってほしいか]
文字数:[目安の文字数]
キーワード(SEO):[検索キーワード]
構成はH2・H3の見出し構造で出力してください。
各見出しに「この段落で伝えること」を1行で添えてください。
構成が固まったら、H2ごとに「この見出しのセクションを書いてください」と分割して依頼するのが品質を保つコツだ。一気に全文を書かせると、中盤から品質が落ちる傾向がある。
SEO最適化:SurferSEO + Claude
SEOを意識した記事を書く場合、SurferSEOとClaudeを組み合わせる。SurferSEOは競合ページを分析して「この記事に含めるべきキーワードと頻度」を教えてくれるツールだ。
SurferSEOが出したキーワードリストをClaudeのプロンプトに渡して「これらのキーワードを自然な形で含めながら書いてください」と指示すると、SEO的に整った文章が出てきやすい。
ただし、キーワードを詰め込みすぎると読みにくくなる。Claudeに「キーワード詰め込みにならないよう、読者が読んで自然に感じる文体を優先してください」と添えておくと出力が安定する。
校正・表現チェック:Claude + 文賢
Claudeに校正を依頼するときは、修正の観点を具体的に指定する。
以下の文章を校正してください。
【観点】
- 冗長な表現の削除(「〜することができます」「〜となっています」など)
- 読点の位置が読みにくい箇所の修正
- 同じ語尾が3回以上続いている箇所の変更
- 誤字・脱字
修正箇所は元の文と修正後の文を並べて示してください。
この指示で出てくる校正結果は精度が高く、特に「冗長な表現の削除」は気づきが多い。「〜することができます」「〜という点が挙げられます」という言い回しを指摘されると、書き癖に気づける。
日本語の表記揺れや法律用語のチェックには、文賢(リーディングスキル社)も組み合わせると補完できる。
画像生成・アイキャッチ:Midjourney または Ideogram
アイキャッチ画像の生成にはMidjourneyかIdeogramを使っている。Webライターが画像まで担当する案件では、素材サイトの写真を使うより独自性が出る。
IdeoGramは日本語テキストを画像内に入れたい場合に向いている。Midjourneyはビジュアル品質が高く、写真風のリアルな素材が必要なときに使う。
どちらも「ビジネスブログのアイキャッチに使える、ミニマルでプロフェッショナルなデザイン」というイメージで生成すると、汎用性が高い素材が出てきやすい。
使わなくなったツール
ツールの「取捨選択」も参考になると思うので記しておく。
JasperやCopyAIは一時期使っていたが、Claudeが日本語の品質で追いついた段階でやめた。専用コピーライティングツールの優位性が薄れてきている。
ChatGPTも記事生成には使っているが、「Claude対比で何が優れているか」を意識して使い分けている。調べ物はPerplexity、下書きと校正はClaude、という役割分担が今のところ落ち着いている。
まとめ
Webライターが2026年時点で実際に使い続けているAIツールは「Perplexity(リサーチ)・Claude(構成・下書き・校正)・SurferSEO(SEO分析)・Midjourney/Ideogram(画像)」の4カテゴリで完結する。ツールを増やすより、この4つを深く使いこなす方が生産性は上がる。特にClaudeへのプロンプト設計のスキルは、身につけると長く使える資産になる。