結論:PowerPointの代替にはならないが、「最初の1枚」を作る速度は圧倒的
実際にGamma AIを2週間使ってみた感想を先に言う。PowerPointを完全に置き換えるのは難しい。でも、ゼロからスライドを作り始めるときの「最初の壁」を取り除く力は本物だ。特に「何から始めればいいかわからない」という状態のときに、Gammaは異様に強い。
Gamma AIとは何か
Gammaはアメリカ発のAIプレゼンテーションツールで、テキストや箇条書きを入力するだけでスライドを自動生成してくれる。デザインの知識がなくても、それなりに見栄えのある資料が数分で出来上がる。
無料プランでも月10クレジット分は使える。有料プラン(Pro)は月400クレジットで、より多くのAI生成を使える。試す分には無料で十分だ。
実際に使ってみたプロセス
今回は「AIツール活用の社内提案資料」というテーマでスライドを作ってみた。やったことはシンプルで、テーマをテキストで入力してAI生成を選ぶだけ。30秒ほどで10枚のスライドが出来上がった。
構成は思いのほかまとも。「課題の提示→解決策の提案→導入メリット→コスト感→まとめ」という王道の流れが自動で組まれていた。ゼロから構成を考えるより、これを叩き台にして手直しする方が断然早い。
デザインも悪くない。フォントや配色のバランスは整っていて、素人が一から作るよりずっといい仕上がりになる。テンプレートも豊富で、スタイルを変えるのも簡単だ。
PowerPointと比べて不満だったこと
細かい調整になると話が変わる。図形の位置を1ピクセル単位で動かしたい、テキストボックスのサイズを精密に合わせたい、という作業はGammaでは難しい。PowerPointのような細かい制御は期待しないほうがいい。
日本語の扱いも気になった。AIが生成する文章は英語寄りの構造になりやすく、日本語で出力させると若干不自然な表現が混ざる。そのまま使うのは厳しく、必ず一度読み直して修正が必要になる。
エクスポート機能にも制約がある。PowerPoint形式でダウンロードできるが、フォントや一部のレイアウトが崩れることがある。社内でPowerPointファイルをやり取りしている環境では、この点は要注意だ。
向いている使い方、向いていない使い方
向いているのは、スピードが最優先のシーンだ。社内の簡単な共有資料、ブレインストーミング用のたたき台、個人ブログに載せる説明スライドなどは、Gammaで十分というか、むしろ快適に作れる。
向いていないのは、クライアントへの提案書や、精密なデザインが求められる資料だ。Gammaで作った素材をPowerPointで磨き直す、という使い方が現実的な落としどころになる。
無料で使える範囲はどこまでか
月10クレジットは、スライドを1〜2回生成すると使い切る。本格的に使うなら有料プランが現実的で、Proは月額約15ドル(日本円で2200円前後)。毎月複数の資料を作る人には十分に元が取れる金額だと思う。
試しに使ってみるだけなら、クレジットカード不要で無料登録できる。まずは1本作ってみるのが一番早い。